当センターでは、大正時代末から昭和30年代までを中心とする、各都道府県市町村の予算書および決算書のコレクションを所蔵しています。
図書資料10,548冊は、昭和35年頃、財団法人東京市政調査会(当時)から寄贈を受けたもので、各都道府県市町村の予算書・決算書(主に予算書)からなっています。
また、図書資料以外にも256冊分の電子ファイル(pdf)を所蔵しています。これは、東京市政調査会の後身、公益財団法人 後藤・安田記念東京都市研究所 市政専門図書館の蔵書を電子化したものです。市政専門図書館所蔵の膨大な地方財政資料のうちの一部分ではありますが、これまで大阪市、京都市、神戸市、名古屋市の予算書・決算書(大正時代末~昭和30年度)について作業が終了しています。
なお、東京市政調査会が編集・刊行している『日本都市年鑑』(昭和6年版創刊~現在)には、全国各都市の歳出歳入額・税収入等の掲載がありますが、この予算書・決算書からは、より詳細な費目別の財政状況を調べることができます。また、戦後の諸事情により『日本都市年鑑』は昭和20~23年版の刊行がありませんが、この予算書・決算書ではこの時期にもあたることができます。
これらは、戦前戦後の各市町村の財政史研究の基礎資料として、また各市町村間の予算構造や配分の特徴等の比較を行う上で有用な資料となっています。
参考:公益財団法人 後藤・安田記念東京都市研究所ウェブサイト
都道府県名、市町村名での検索および所蔵年度の範囲の確認には、以下のリストをご利用ください。請求記号は資料利用の申込の際に必要です。